あらすじ
『頭に尻をのせてくれ』
脚本:フジタタイセイ
(劇団肋骨蜜柑同好会)
「と」にかく誰でもよかった。バイト先でトラブルがあって、合コンに遅れた。私がついたころにはみんなひとしきり盛り上がった後で、苦情処理と生理前でイライラしていた私は完全にテンションに乗り損ねた。私がしゃべると美香子の機嫌が悪くなるのでひとりでひたすら飲んだ。皆と別れて、痛い頭を押さえながら家に帰ると、父親がたまたま起きていて、なにか些細な小言を言った。……ような気がする。内容なんて覚えてないくらい些細なこと。でもそれでぷっつり切れた。なんでいつも私ばっかりとか筋違いなことを考えながら、財布と携帯だけ持って家を飛び出した。
ルールは簡単。誰でもできる。 あなたのお尻を、私の頭に。
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『最後の奇跡』
脚本:フジタタイセイ
(劇団肋骨蜜柑同好会)
一度、更地にするらしい。
その後、作り直すらしい。
そのための、おしまいらしい。
あなたの口からそんな言葉がこぼれて、
私は何を言っているのか
わかるようなわからないような、
そんな気持ちになって、
昔のことばかり思い出していた。
周囲になじめなくてブルーハーツばかり
聴いていたあのころ、
世界のすべてが憎らしくて、
全部終わらせてやるんだって、
毎日呪いの言葉を吐いていた。
「あいつが落ちてきたらいいのに」
あなたと出逢ったのは
たぶん今日が初めてで、
でもきっとそうじゃなくて、
だからそんなすべてを一度、精算して、
あなたとまた出逢えるなら
それもいいかなって、少し、思った。